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伝統構法を学ぶ旅

先日は伝統構法を学びために、知り合いの方と奈半利町と室戸市吉良川に行ってきました。

ここはもともと宿場町として栄え、多くの伝統的な建築が残っています。

やはり日本の景観にはもっともあった建築であると思います。


このような立派な梁が残っている建築はもうなくなってきています。


さらに土壁の壁もありました。この上に漆喰を塗っていきます。
土壁は吸湿性があり、非常にエコな素材でありますが、
強度的な評価は低くなっています。
しかし近年の高知県の実験結果では壁倍率が4倍を記録するなど
数値の見直しが必要とされています。


これは明治時代の建築。

大工の匠の技が随所に使われています。

現在の大工さんでもどのように継いだかわからない床板です。


この継ぎ手も良くわかっていないようです。
6メートルの材を使わずに継いでいたことから、大工の方が腕を見せる
ために継いだようです。


建具も素晴らしいデザインで作りあげています。
床の間に調和した形での建具となっています。


そして吉良川の特徴の一つである「石ぐろ」
お城の石垣のように、石を積み上げて壁を作っています。

地域に豊富にある石を使い、台風などの自然災害に備えて作りあげています。
石が半分になって組まれていますが、この技術も今は残っていません。


昔は設計士もいませんが、大工が色々なデザインに挑戦した現れが出ています。

港で栄えた吉良川ではこのようにレンガと木造を合わせてものも多く残っています。
自らの技術を活かした新しいスタイルに挑戦した大工がいたということでしょう。

昔の大工は設計士などの領域も残していたのだということがわかります。
(設計士は明治時代に輸入された概念)


そして漆喰壁についた水切り瓦。
漆喰に直接雨などが当たらないように土佐独特の感性で作られました。
漆喰の使い方も一つ一つ違うようで、この写真は本当に圧巻の作りとなっています。

現在建築確認の許可が下りない伝統構法

ただ100年も経つ建築がその価値を物語っています。
一番写真の民家では「昭和の南海大地震」でも倒壊をしていないようです。
おそらく次の地震でも大丈夫でしょう。

日本の伝統的な生活と景観を守る一つのカギは木造建築にあります。

しかし現在の建築基準法では木造の評価は低く、これでは
いずれ職人の高齢化などにより、衰退することは目に見えています。

今回の吉良川でも若者が定着しない(仕事がない)から建築の補修ができない。
建築の修理がないために、大工などの技術者が育たないなど、
今現存する古民家資源を活かした地域活性化がこれから非常に大事になると
感じました。

古民家回収の視点だけでなく、総合的な視点で未来を作っていかないといけません。
私たち若者は昔の遺産をどのように守っていくべきなのでしょうか。
吉良川も転換の時期に来ていると感じました。

| 井上 将太 | 林業、建築 | 22:40 | comments(1) | trackbacks(0) | pookmark |
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コメント
ギザギザの変わった継手ですね。
初めてみました。
| コッシー | 2010/07/09 6:43 PM |
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