愛知県に住み始めて2週間が経過しました。
業務の方は木材の出荷、入荷の検品や営業事務の仕事を研修として取り組んでいます。
学生時代に訪問させていただいたメーカー様の商品に出会うと古い友人に出会ったような
気持ちになり、その会社の方々の顔を思い出します。
一生懸命、モノづくりを行い、そして販売をされていること。
単純に私情なしに流通業であれば、品質、納期、コストを考えて取り組むことも必要なのですが
まだ温かさの残る業界でそれだけを行っていても、国破れて山河ありという状況なのではないかと
思っています。
さてこちらに来て色々な方々に会わしていただきましたが、こちらで一番尊敬している方は
木材のフォークリフトを運転しているピッキングマンの方です。
重くてかさ張り、なおかつ危険な商材である木材を体を張って納品している姿は本当に
プロ意識を感じますし、このような方々がいらっしゃるから私たちは流通の仕事や営業が
できているのであるとつくづく思います。
木材流通の勉強を学問上でやっているとなかなか理解できない現場の話であり、ただ現場にいれば
当然の話ですが、私にとってはとても印象的な光景でした。
そして特にそのリーダーをやられている方は本当に人間性が素晴らしい方です。
若い時は色々な無茶なことをやられたとのことですが、おそらく色々な経験の中で今の感性や
プロ意識や心遣いを得たのだと思います。
毎日、その方から様々なことを勉強させていただいていますし、私もプロとして仕事の質を高めて
いかなければいけないと思います。
今まで多くの方とお会いして感じたことは人間の価値は肩書でも名誉でもなく、道で決まるのだと
思います。道とは何かと言うと、どのような考え方を持ち、どのような決定を下し、どのような結果を出してきたかということだと思います。結果とはビジネスの世界では売上の話などになるのかもしれませんが、私は多くの方と出会い、そして対話を行い、自らが磨かれていくことだと思います。
むろん、道であるので、途中に落とし穴があったり狭くなったり、登り坂になったりしているのだと思います。
でもそれを乗り越えた方々から出るオーラのようなものは、いくら見栄えを良くしても社長の肩書を得ても
政治家になっても得れるものだとは思いません。日々の道をどう歩くかにかかっているのだと思います。
私もある意味、一からこの道を作るという選択を取りました。
今はまだまだ甘い所や人間性を高めていかなければと思うことも多々ありますが、その方のように
大きな人間になりたいと思っています。