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ありがとうございました。

2012年12月31日をもちまして、私は2年半関わらせていただきました ばうむ合同会社と本山町を離れさせていただくこととなりました。

2010年の春に一つの出会いから関わらせていただいた会社ですが、2年半という短い間ではありましたが、本当に私にとっては貴重な経験をさせていただいたと思っております。

大学1年生から何かしらの関わりをさせていただいた嶺北地域ですが、私にとってはとても思い入れの地域であり、第二の故郷とも言える地域であると言えます。

大学生の簡単なインターンシップから、このように実際に住み、仕事をするまでになるとは当初は考えてもいませんでした。人生はご縁でしかない、そのように思っています。

ばうむ合同会社では、会社もできたばかりということもあり、本当に0からの顧客開拓と商品づくりをやらせていただきました。まだまだ学生レベルではありましたが、営業の末端から経営管理まで一貫してみることができた。これは自分の人生にとっても大きな経験になると確信しています。

このような販売の事業とは別に地域づくりの事業にも沢山関わらせていただきました。こちらの方は様々な方と協調しながら、仕事をしていくこと、このようなことを学ばさせていただいたように思います。

また移住2年目は大きな別れと出会いのある時間でありました。
私のまだまだ短い人生ではありますが、本当に悩み、そしてこれほどつらいと思った経験はありませんでした。まさに自らの進む道、その道が断たれ、そして希望が見えない時間もありました。
そんな時に支えていただいた方、本当に感謝をしております。

そしてこの経験は人生の中で覚悟を持って働くことの意味を教えていただいたように思います。

今後の進路としては、自分のステップアップとして一度高知を出て修行をしてみたいとの思いより、高知を出ることになっております。

来年度よりは、木材関係の商社にて働くことになっているのですが、自らの経験を活かしながら一度広い視野にてビジネスに関わっていきたいと思っております。

12月はバタバタとしていたために、まだご挨拶をできていない方もいらっしゃいますが、1月〜3月は高知にいますので、改めてご挨拶をさせていただきます。

2013年も含めまして、これからも井上将太を宜しくお願いします。

| 井上 将太 | 井上将太の想い | 23:34 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
スウェーデンの林業を学ぶ

12月初旬ですが、初めてのヨーロッパに視察に行っておりました。

今回は北欧のスウェーデンでしたが、今まではアジアの山林しかいったことがなく、非常に目から鱗の視察となりました。特に団体で行ったということではなく、知り合いに同行をしたという形のため非常に有意義な数日間が送ることができました。


航空機からの写真、スウェーデンは森の国であり67%が山林になります。
しかし日本のように山というような概念はなく、広大な平地に沢山の木が立っています。
また湖も多く、国土の10%ほどは湖になっています。


これだけの資源量があれば、おそらく何世紀も前から森と密接な暮らしをしていたと
納得ができました。




今回の滞在中の平均気温は−10℃ほど、寒い地域では−25℃という温度も人生初体験を
させていただきました。北海道ぐらいでなければ、なかなか体験できたいですね。


自然が広大で、その美しさにも目を奪われました。
この湖はクレーター湖のようで広大な海のような湖です。


また木は植生があまり多くなく、パイン、ホワイトウッド、カラマツなどの植生がほとんど
だったように思います。


実際の伐採の現場にも連れて行ってもらいました。スウェーデンはドイツのように
フォレスターという人材はいませんが、民間企業で山林を管理する企業があります。
その企業は山林管理の請負から木材の販売まで森に関わる全ての素材を扱う企業でした。

また山林管理においてGSIなどのIT化もかなり進んでおり、このITを使いサプライマネージメント
をしっかりとやられていました。ちまみに山の作業は2交代制になっているようです。

どうして2交代なのかと聞くと、林業機械が高いために稼働率を上げないと採算が取れないとの
意見でした。当たり前のことなのですが、非常に効率性を意識しているのだと感じます。


こちらはフォワーダーなのですが、実際に伐採した木材のデータがすぐにフォワーダー
に送られるようです。これでマーケットに木材を無駄なく送ります。


またスウェーデンの製材会社も見せていただきました。
この製材会社は年間38万㎥の原木を消費するようです。日本の大型工場の4倍ほどの
規模になります。


ラインは効率化しており、かなり早い送材のスピードでした。またこのラインにはレーザーで
5回も木の計上を計測して、最大の歩留まりを目指しているようです。


木取りの例


また乾燥においても多くの乾燥機があり、また在庫の量は圧巻でした。
この企業は日本に生産量の40%ほどを輸出しているようです。
マーケッターの方と話すと日本のエコポイントの話など、非常に日本の市場を知っており
また人間的にも素晴らしい方でした。今後は中東、アフリカなどの新しいマーケットも含めて
売っていきたいとのことです。まさに世界戦略の中での製材業を見た瞬間でした。


また文化的にも素晴らしい建築も多く、クリスマスシーズンということもあり、綺麗な
町並みでした。


ストリート


宿泊したホテル
16世紀の家を改築しているようです。




伝統産業のダラーナホース。これは木でできており、日の落ちるのが早いスウェーデンでは
夜は林業家の方が木の馬を彫っていたようです。これがペインターの方の技術と一緒になり
今はお土産ものの産業になっています。これは一つ一つ手作りです。




雑貨屋さんにて




小物もちょっとしたインテリアもレベルが高いです。
暮らしを楽しむ余裕があり、とても豊かな暮らしを送っているような気がしました。



最後はご飯も恋しくなり、sushiを食べました。
以外と美味しく、味もしっかりしてました。


製材工場の方との記念撮影。

今回も本当に良い出会いがありました。

ローカルにいても世界を見ること。
こんなことが求められているのであろうし、世界を見ることは本当に大事なことだと改めて思いました。

私たちは暮らしや仕事の中で色々な固定概念により、当たり前のことが見えなくなったり
変なこだわりを持ってしまうことが多々あります。そんな時は既成概念から飛び出すために
違う文化や先進事例を見ることが大事な気がします。

また今回、一番学んだことは世界の木材マーケットでの経営とはどのようなものであるかということ
なのでしょう。日本から見れば視察した企業はライバルなのですが、人間性も良く経営管理や
企業努力をしている彼らに勝てないのは、為替だけではないような気がします。

また規模で勝てないのであれば、自らの所属する企業にとって何が適正規模の経営なのかということを
マーケットを見ながら、考えなければいけないのであると感じました。

これから私ももっともっと別の国も含めて見ていきたいと感じた5日間でした。

| 井上 将太 | - | 17:10 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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