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今月初めは高知県北部にある白髪山の天然ヒノキ林の散策に行ってきました。白髪山は高知県でも有数の天然材が取れる山林で、過去には大阪城の築城にも使われた上質の桧材があります。江戸時代には土佐藩の莫大な借金を返済したこともあります。下道から歩いて1時間ほど。これは600年を超える天然桧になります。このような桧は根下がり桧と呼ばれます。これは親の木に眼が出てそのまま大きくなると、親の木は最後は腐り、空洞が空くようになるものです。天然の更新の場合はこのような条件が重ならないと更新しないようです。これも立派な桧ですね。寒い地域なので年輪も密で良質の材が取れます。別の角度から見ると圧巻の木もあります。そしてこの山の面白さは頂上に行くと植物の分布が変わることです。地層が変わることにより、変化するようなのですが、この森は植物の数も多く、日本の原生林に近い植生だということです。本当に気持ちの良い空間でした。記念撮影人と比較すると、その雄大さがわかります。普段は人工林にかかわることが多いのですが、改めて天然林の雄大さを感じることができました。このような森も高知の宝だと思いますし、守り伝えていかなければいけないと感じました。
先日、木材の業界で私の師匠(勝手に思っているが)から連絡があった。その方はこの業界では非常に先進的な取り組みをしているが、仕事を見ていても非常にシンプルで当たり前のことを当たり前にやられている。ただこのことが非常に素晴らしいし、よくイノベーションなど、カタカナ文字で表現しなくてもわかりやすく説明できる仕事だと思う。その方とのお話の中でこの業界のお話があった。その方いわく師匠「井上くん、この業界(木材・建築)は既に絶滅危惧種やで」師匠「この先、需要もないし、このままなら絶滅してしまう。リストにのっている業界やで」確かにマクロでみると住宅着工数の話や家の建て方の変化など暗い話が多いのは当たり前のことである・絶滅危惧種と言われると納得。井上「そうすれば、どのように生き残れば良いのですか・」師匠「方法は3つある。一つ目はあなたにしかできないonly oneをもつこと。生き残りの武器を磨かなければいけないが、あなたにしかできない武器を持つこと。しかもこれを徹底する。」師匠「二つ目は突然変異を起こすこと。時代に対応するために、変化についていくことが大事。まぁ企業で言うと商品開発に徹するということかな。」師匠「三つ目はエイリアンと組むこと。映画でもエイリアンと組むことは考えんやろ。これが大事。企業なら全く関係ない異業種と組みということか。」「only one」「突然変異」「エイリアン」とても面白く、しかし本質的なことを教えていただいた。確かにその方のビジネスはこの3点を当たり前のようにやっている。将来が暗いというよりも、自らを磨き変化を受入れ友を探せということか。このようなことをさらっと教えてくださる師匠に感謝である。
1月より安芸市の実家に帰ってきて、家業である建築業を色々と勉強さしてもらっている。私の実家は3代続く建築業の家計であり、父は大工から今の井上建築を立ちあげている。といっても会社にもしていない規模で、個人事業主として今まで建築一本で仕事をしている。安芸市でずっと仕事をしていることもあり、今までのお客さんの数もかなりの数になっている。今日もある出来事があった。祖父の代からお付き合いのあるお客さんから夜に電話があった。その内容はドアノブに鍵が内側からかかり、部屋に入れなくなったということである。9時を過ぎていたが、現場に直行して、手際の良い作業ですぐに修理をした。このような修理も企業に頼めば、単価表などがありお金を取られるのであると思うがずっとお付き合いがあるわけであるし、特にこちら側としてもお金をいただくこともない。ドアノブ一つにしろ、夜に困ったお客さんに対してサポートができる仕事は本当に素晴らしいし、これが地域密着の仕事なのだと改めて実感させていただいた。仕事とは地域との関係性をずっと紡いでいくことである。人の命を守る建築業にとっては特に大事な視点なのだと感じる。ビジネスに関しては色々なハウツー本が出ているし、マーケティングやブランディングや経営管理など様々なスキルが必要とされる。もちろん、私もそのようなスキルや知識を勉強しているし、学び続けることはとても大事なのだと思う。しかし今は何かやり方だけ真似をして中身のない企業も沢山あるのが実感である。こうやれば儲かる。こうやればお客さんが獲得できる。こんな勉強に人生を費やすべきではない。全てベクトルが自分が儲かることに向いている。そうではなく、建築業であれば地域の方の生活の一部、ある意味インフラを担う気持ちでプロとしての勉強が必要なのだと思う。父からも建築業は単価も高いし、儲かることを追えばいくらでも儲かる。でもそれは持続的なではなくそのような経営では必ず行き詰まる。とにかく目の前のお客様に対してしっかりと取り組む姿勢からやりなさいと教えていただいた。私もまだ社会の中では新人のようなものであるが、今日の一つのドアノブのようなお客さんとの関係性を持つため、勉強していきたい。
買い物はあまり行かないが、昨日は久しぶりにダイソーへ行ってきた。ダイソーというと100円ショップでおなじみ店であるが、店舗が一新、新しくなっていた。調べてみると1月頃からリニューアルオープンをしているようである。前に使われていたロゴも変わり、最近ではピンク基調のロゴになっていたが、行った店舗では店内もほどなくピンク基調になっている。そして驚いたことがバレンタイン特集をやっていたことである。可愛らしいチョコの製品からラッピング。合わせてオシャレな雑貨もほどなく置いていた。今までのダイソーというと「100円で買える日用品」というイメージが強く、商品を明確に買いに行くというよりは文具一式や家庭用品を購入という利用が多かったイメージがある。これがバレンタイン特集など、シーズンに合わせた展開を大体的に行っており、日用品の小売店というイメージは変わっている。またお菓子コーナーなども充実しており、これは主婦を中心として家族でお店に行き、子どもがお菓子を買うということや若い女性向けのコーナーへとシフトしているのではないかと思う。今、企業では「コモディティ化=商品サービスの差が少ないこと」が課題となっているが、まさに100円ショップと言うコモディティ化しやすい店舗にて大きな転換がはかられている。これをほとんど100円で売っているのであるから、仕入れルートは本当に面白い。なおバレンタイン特集では不二家とコラボしているようである。つまり「日用品」+「旬のサービス」+「主婦を中心とした家族利用」ということで店舗を展開しているのではないかと思う。旬のサービスであるから、おそらく今後はシーズンに合わせて商品コーナーを大幅に変えて楽しめる小売店を作ることが予想される。ふとした日常ではあるが、ビジネスの参考となる部分は多い。ダイソーHPhttp://www.daiso-sangyo.co.jp/