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最近、木の商売に関わり感じること。木材は物流ビジネスではないかと感じている。重い割には単価が安く、そしてかさ張るために在庫を持ちにくい。さらに近年では、材木屋、工務店なども在庫を持たなくなり、プレカットから現場にジャストインタイムに納品されることが多くなった。ますます在庫が持たなくなるなかで、さらに納期は厳しくなっていく。どこかに物流を支える機能がなければ、適正な納品ができない。当たり前の話だが、物流は非常に奥が深いと思う。まずは木製品は新鮮なものが価値を持たない。魚で言えば干物の状態にして流通されることが求められる。製造工程の中で木を乾燥させる工程がこの物流におけるネックになる。またストックをするにしても、部材によっては寸法が数種類になるものもあり、木の品質のランクなどを考えると非常に管理が難しくなる。何をストックするかと言うとそれはニーズがあるものに決まっている。つまりマーケットを理解していないとそもそも、ストックもできないということになる。商品を作ってもその商品をどのように配送するのかということでも、非常に奥が深い。基本的には木材の送料は川上側が持つことも多く、宅配便業者も含めた様々な流通形態を作ることが求められている。だが現状を考えてみると木材製品のパンフレットには「○○産材は年輪が密で・・・」「色合いが綺麗で・・・」というようなうたい文句をあげているが、納期に対する明確な表記はされていないケースも多い。製造できる商品群において、生産品目を絞り、納期を明確にお約束すること。これからさらに求められる要素であると感じる。
本日、放送されていたテレビでパン職人の方の言葉がとても印象的でした。パン職人は日々同じようにパンを焼くわけですが、日々の気候や素材の質感などで若干の味が変化していきます。その変化に対して敏感に反応をして、美味しいパンを作っていくわけですが、そのパン職人の言葉に以下のような言葉がありました。「どこを見て何を学ぶか全ては目付けで決まる。」つまり観察眼とも言えると思いますが、パンを焼くために目の前の情報を穴の空くほど捉え、学ぶ姿勢が大事ということです。これは木材にも当てはまることであり、とても深い言葉だと思いました。木を見るためには、まず丸太の品質がどうであるかという点を見て、加工方法や品質管理などを見極めなければいけません。一本として同じ木がない中で今までの経験値からどのような木であるかを一瞬で判断をすることは並み大抵のことではできないと思います。このような考え方を心にとどめ、明日からも頑張りたいと思います。